社殿配置

 境内地は、山の西麓に位置し、正面を西に向ける。境内西端の石鳥居をくぐると、随神門を開く。随神門の奥には石段があり、その石段の左右に積まれた石垣上に、社務所及び神輿舎が割拝殿の形式で建つ。社務所の後方は南北に広がる平地となり、東に少し離れて本殿(図1)が建つ。石鳥居、随神門、社務所及び神輿舎、本殿がほぼ一直線に配されている。

 本殿の北側には廻廊を介して湯立行事殿が建ち、南側には廻廊を介して稲蒼魂神を祀る濱森神社が建つ。濱森神社の南には手水舎、その南西には陰陽石霊神を祀る小社がある。

図1

 また、本殿の前方には見世棚造の小社(高良神社武内神社・住吉神社)が向かい合わせで左右に建つ。そして、社務所の北側にあるのが皇産霊神を祀る安原神社である。安原神社の東方の石段を登ると、児屋根神を祀る藤原神社がある。

 その他、標柱や石灯籠、狛犬などの石造物も多数有している。